ペップトーク実践事例
職場で、教室で、グラウンドで、そして家庭で。ペップトークを取り入れた現場では、言葉が変わり、人が変わり、チームが変わりはじめています。協会認定講師が出会った「ビフォー・アフター」をご紹介します。
職場・企業の事例
部下育成・チームづくり・組織の活性化に。(3件)

管理職・リーダー層のチーム(北海道・東北)
リーダーを失ったチームが、もう一度ひとつになるまで
ビフォー
リーダー一人がチームを回していました。そのリーダーを突然失い、メンバーは悲しみと戸惑いの中にいました。
取り組み
「頑張ろう!」と励ます前に、まず「寂しいよね」「まだ信じられないよね」と互いの気持ちを受け止めました(受容)。「リーダーがやってくれていたこと、本当にたくさんあったんだね」と振り返り(承認)、「今は一人ひとりができることをやっていこう」(行動)、「困ったときはお互いに助け合おう」(激励)と、少しずつ前を向く言葉を重ねました。
アフター
一人で背負うのではなく、互いの力を持ち寄るチームへ。「ありがとう」が増え、チームとしての土台が固まりました。
印象に残った言葉
困っているときは助け合おうね。
講師より
全てのことには意味がある。リーダーが残してくれた最後のギフトを手に、チーム一丸となって進む姿が愛おしいです。
担当講師:日本ペップトーク普及協会 認定講師
自社(教育事業)の同僚(中部)
「辞めたくない」と涙した社員が、職場の中心メンバーに
ビフォー
教員から転職してきた男性社員。正解や前例のない仕事への不安が強く、業務が滞り、体調を崩しがちになっていました。
取り組み
1on1で本音をひたすら受け止め(受容)、「真面目さ・誠実さ・自分への厳しさの裏返し」ととらえ方を変換。「その想いを信頼している生徒や、応援している上司がいる」と伝え(あるもの承認)、「完璧な100点と比べるのではなく、今日の自分のMAXを目指すことから始めよう」と提案しました(してほしい変換)。
アフター
得意を活かした講座を開き、ミーティングでも萎縮せず発言できるように。体調も回復して後輩にアドバイスするまでになり、今は拠点の中心メンバーとして活躍しています。
印象に残った言葉
僕のなりたい大人です(送別の色紙より)
講師より
ペップトークの4ステップは本番前だけのものではありません。受容と承認は日頃の関わり方そのものに表れ、相手の本領発揮を促します。
担当講師:SP16期 はたぼー
携帯電話販売の売り場スタッフ(中部)
「言いなり接客」から、売り場に活気が生まれる提案へ
ビフォー
iPhone発売当初。スタッフ自身も商品をつかみきれず、「売る」より「買ってもらう」接客に。上司からのプレッシャーはあっても、現場に具体策はありませんでした。
取り組み
接客に4ステップを導入。「見慣れないですよね」と反応に共感し(受容)、「だからこそ今注目されているんです」と言い換え(とらえかた変換)、「世界で一番売れている携帯です」と価値を伝え(承認)、「デモ機だけでも触ってみませんか?」と誘い(行動)、「すぐ慣れて新しい相棒になりますよ!」と背中を押しました(激励)。
アフター
「今日は買わない」と言っていたお客様まで購入。在庫の取り合いが起きるほど売り場に活気が生まれ、全員で楽しく働けるようになりました。
印象に残った言葉
持ってますね!(スタッフ同士で飛び交うようになった合言葉)
講師より
目の前の人に、いちばん合う言葉を届けること。それは商品とお客様をつなぐ営業のマインドセットそのものです。
担当講師:SP16期 はたぼー
学校・教育の事例
子どものやる気・自己肯定感・人間力の育成に。(4件)

私立小学校・全校テレビ朝礼(関西)
命令の朝礼から、子どもが主役の「挨拶運動」へ
ビフォー
「挨拶していない人はしなさい」という、命令型の講話が続いていました。
取り組み
年に一度の教員講話の機会に、ペップトークを短くまとめて全校に伝えました。
アフター
校長先生が「挨拶できた子」に目を向けた講話をするように。挨拶する児童が少しずつ増え、今では児童会が主体となった朝の挨拶運動に広がっています。
印象に残った言葉
「ありがとう」「気分がいいね」――アイメッセージが学校中に増えました。
講師より
前向きな言葉がけを自分が実践すると、周りに伝わっていきます。その変化が喜びになり、日々の楽しさと感謝につながっています。
担当講師:日本ペップトーク普及協会 認定講師
公立中学校の学級(関東)
「動かない学級」が、学年一の団結力を持つクラスに
ビフォー
なかなか動き出せず、おしゃべりの多い学級でした。
取り組み
学活などの時間を使い、ペップトークを小分けにして繰り返し伝えました。
アフター
指示がなくても生徒同士が協力して動き、オンとオフを切り替えられるように。今では学年一の団結力を持つ学級です。
印象に残った言葉
授業がスムーズになり、子どもたち全員が楽しそうに協力してくれます。
講師より
子ども一人ひとりの個性を尊重し、認めることの大切さをあらためて感じました。
担当講師:SP19期 すぐちゃん
公立小学校・支援学級の児童14名(関西)
「どうせおれなんか」が減り、教室にいられるように
ビフォー
「どうせ、おれなんか」と自分を否定する言葉や、相手を傷つける暴言が日常的に出ていました。教室にいたいのに、飛び出してしまう子もいました。
取り組み
自立活動の時間に「言われてうれしい言葉」「とらえかた変換」「あるもの承認」「自分大好き」のワークを実施。通常学級でも同じ授業を行い、ペップトークを学校の共通言語にしました。
アフター
暴言と教室からの飛び出しが減少。子ども同士がお互いを理解できるようになり、言葉がけが変わっていきました。
印象に残った言葉
「これ、いいですね!○○くん、めっちゃ変わりましたね!」(周囲の先生より)
講師より
時間はかかります。それでも、続けて周りを巻き込めば、言葉は確実に伝わり、行動が変わります。
担当講師:SP17期 たにのっち
私立小学校の児童と保護者(関東)
「自分大好き度」が6.9から9.0へ。親子で育てる自己肯定感
ビフォー
わが子への期待が高く、周りと比べて焦ったり自信をなくしたりする親子が多く見られました。
取り組み
学年保護者会で保護者120名にペップトークのミニ講演を実施。授業参観では「自分大好き」の授業を行い、保護者からわが子の「すてきなところ・大好きなところ」を伝えてもらいました。
アフター
1コマの授業の前後で、子どもたちの「自分大好き度」が平均6.9から9.0に上がりました。
印象に残った言葉
「自分のことがもっともっと好きになりました」「10好きだったのが1200ぐらい好きになりました」(子どもたちの声)
講師より
子どもたちが自分を大切にできるよう、このワークをクラスで何度も続けていきます。教師としてペップトーカーのあり方を体現していこうと、身が引き締まりました。
担当講師:SP15期 ようこねぇ
スポーツの事例
選手のモチベーション・チーム力の向上に。(2件)

中学校ハンドボール部(関東)
6年間の「勝てない」というラベルを剥がし、全国大会へ
ビフォー
実力はあるのに、試合になると緊張して力を出しきれない。小学校から6年間、「あのチームには絶対に勝てない」という思い込みが続いていました。
取り組み
指導者・選手・保護者の三者に研修を行い、日々の言葉を意識して実践してもらいました。
アフター
「自分たちなら大丈夫!」「この仲間となら行ける!」――前向きな言葉が笑顔といい雰囲気を生む流れに。大人も子どもを信じる言葉をかけるようになり、ついにライバルを破って全国大会出場を果たしました。
印象に残った言葉
毎年「勝たせてあげられなくてごめん」と言って終わっていた夏。初めて、負けて泣かず、謝らずに終われました。先生になって、指導者になって、よかったです。(顧問の先生より)
講師より
言葉が変われば、思い込みが変わる。そして、自分の可能性が広がります。
担当講師:日本ペップトーク普及協会 認定講師
市民吹奏楽団の団員(関東)
本番直前のひと言で、楽団の心がひとつに
ビフォー
演奏会に慣れた団員が多く、本番への想いはそれぞれ持っているものの、全体のまとまりに欠ける印象がありました。
取り組み
ステージマネージャーとして、本番前の最後の挨拶でゴールペップトークを実践。「毎年、皆さんの演奏を楽しみに来ている方々がいます。練習の成果を発揮する時が今です。お互いの音を聴き合い、演奏を楽しんでください!」
アフター
話し終えると自然に拍手が起こり、本番は素晴らしい演奏に。
印象に残った言葉
「やるぞ」という気持ちになりました。これがペップトークなんですね。(団員より)
講師より
職場や家庭の外の仲間との場でも、ペップトークは生きてきます。ペップトークを知らない方にこそ届けたい言葉です。
担当講師:SP16期 えいちゃん
自分自身の事例
前向きな気持ち・目標達成に。(3件)

家族(夫)(北海道・東北)
「生まれてこなければよかった」が口癖だった夫が、夢を語りはじめた
ビフォー
結婚当初、夫の口癖は「自分なんか生まれてこなければよかった」。何年励ましても変わらず、励ます側も苦しくなっていました。
取り組み
結婚3年目にペップトークと出会い、学びの動画を聴くことが日課に。隣の部屋にいた夫の耳にも、その言葉は届いていました。
アフター
「資格試験に挑戦したい」「会社を立ち上げたい」と、夫が未来の話をするように。最初は鼻で笑っていた「3・3・7」も、「心の中で『できる、できる、オレならできる!』と言ったら、誰もできなかったことができた!」と。表情も姿勢も変わりました。
印象に残った言葉
資格試験に挑戦したい。
講師より
言葉は過去を変えられないかもしれません。でも、未来を変える力はあります。言葉が変われば心が変わり、心が変われば行動が変わり、人生が変わりはじめます。
担当講師:日本ペップトーク普及協会 認定講師
セミナー受講者(小学4年生の息子さんのお母さん)(関東)
わが子を叱ってばかりの毎日から、「受容と承認」の毎日へ
ビフォー
個性豊かな息子さんの行き渋りが心配で、つい否定的に叱ってしまう日々。「扱いにくい子」と感じていました。
取り組み
セルフペップトークセミナーで、まずご自身が前向きな気持ちを取り戻しました。続くゴールペップトークセミナーで息子さんへの見方が変わり、日々「受容→承認」を繰り返しました。
アフター
ご自身に「今の自分を労わる気持ち」と「未来の息子を考える力」が芽生えました。息子さんも明らかに前向きになり、行き渋っていた学校に楽しんで通えるようになりました。
印象に残った言葉
もう少し成長したら、息子もいろんな世界や考え方があると視界を広げられるかな、と思えるようになりました。(受講者の声)
講師より
お母さんはもともと息子さんの一番の味方でした。その想いをペップトークで伝えたことで、より温かく届き、行動が変わるほどの力になりました。
担当講師:SP10期 きょんちゃん
中学受験に挑む娘(関東)
倍率約10倍の最終試験。送り出しのひと言が、娘の表情を変えた
ビフォー
第一志望校の初回試験は不合格。最後の望みをかけた最終試験は、倍率約10倍が予想されていました。
取り組み
試験会場に入る直前、こう伝えて送り出しました。「10人のうち9人は落ちるけど、1人は受かる。あなたがその1人になればいい。あなたなら絶対になれる! 解く、埋める、見直す。いつも通りにやれば大丈夫。いってらっしゃい!」
アフター
倍率9.53倍の試験に合格。試験後、娘は「もう悔いはない、やり切った」と話しました。
印象に残った言葉
もう悔いはない、やり切った。(娘さんの言葉)
講師より
「その1人になれる!」と伝えた瞬間、娘の表情が変わりました。「相手のことをわかっていないとペップトークはできない」という言葉の意味を、身にしみて実感しました。
担当講師:SP7期 たばちゃん
※ 事例は協会認定講師から寄せられた実践報告をもとに、個人や団体が特定されないよう一部編集して掲載しています。
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